起業で成功した方の例をご紹介
どこが良いのかを考えよう
成功モデルを参考にしよう
介護業界未経験にも関わらず参入3年目で年商1億円を達成した事業を例にして、1つの成功モデルを知りましょう。もちろん、ただなぞるだけでは成功することは難しいですが、なぜこの人が成功したのかをよく考えることで多くの学びがあります。
拠点の考察
介護経営計画を立てる際に大切な部分としてどこに事業所を構えるのか、拠点の設置場所がとても重要であることは別のページで説明しました。重要な点であることから、もちろん成功例ももれなくこの設置場所に関してよくリサーチを行ったそうです。そしてリサーチの結果として事業所を構える拠点を2つに絞り、その2つのA区とB区かを2択で絞っていきます。A区に比べるとB区は要介護認定者数が多い地区ということが判明します。この要介護認定者数は単純に介護保険を受けたくて申請をした人と言い換えることができますので、介護を受けたい人と言えます。よってA区よりもB区の方が介護を受けたい人が多いということがわかります。
次はB区のライバルをチェックしていったそうです。需要が多いといってもライバルがひしめく中では新規参入で顧客を掴むことはなかなか難しいため、ライバルのチェックは重要です。そして調べていくとライバルの経営状況は非常に好調であること、ライバルは大手ではないことの2点から開拓の余地が十分にあるということが判明します。
これらの要素からB区に拠点を設置して営業をスタートし、やはりリサーチに不備はなかったようで顧客の獲得は難しくなく好調なスタートを切ることができたそうです。
人材の考え方
好調なスタートを切ることができて売り上げを伸ばしていくことができましたが、事業拡大についての難しさに直面します。事業を拡大していくには必要な資格を有した介護職員を増やさなければいけません。しかしスタッフの数は変わることはないが利用者は増えていく状況になり、介護職員が不足してしまいます。そのためサービスの供給が難しくなり、新規顧客を獲得できない状況に陥ってしまったそうです。
そこで、職員の採用を経費と捉えるのではなく投資と捉えて、職員1人増員させることにつき、売り上げがどれほど上がるのかを綿密に計算して介護職員を集めます。介護スタッフを募集する広告費を適切に抑えることができて、介護職員の増加と新規顧客の増加を良いバランスで進めることができたそうです。
結果として
現在は利用者数が200人を超えて、正社員の数も10人以上と成長していくことができました。この成功モデルからわかることとして、入念なリサーチと人材への投資に対する考え方の2つが大切だと言えます。