人材育成が経営を左右する
育成できれば環境が変わる
成功の鍵は人材
介護事業はどれだけ良いサービスを考えて利用者にとって素晴らしい利用計画を立てたとしても、実際に利用者と接する介護職員の対応によって経営が左右されるところが大きいです。地域で評判となるような事業所にしていくためにも人材育成はとても重要な役割を担います。その人材育成をするには事業所のリーダーとなる人材をいかに育てるかが鍵を握っていると言えます。
人に依存したビジネスであるにも関わらず離職率が高いという業界の特徴から、働く人にとって良い環境作りをしていかなければなりません。介護の仕事は人のために何かをしたいという志を持った優しく真面目な人が多い特徴から、ストレスを抱えやすいという一面があります。そのため、良い環境というのは職員の不平や不満などのネガティブな部分をしっかりと受け止められる人がいる環境と言えます。
介護職員が離れないように事業所への不満などをしっかりと受け止めて中核となれるリーダーを育成できることは、この良い環境を生み出すことにつながります。このような良い環境を作るために経営者がリーダーをしっかりと育てていくという役割をしっかりとこなすことが大切です。
人材育成とは
ではこの人材育成をしていくには何をすべきなのかという点ですが、まずは人材をしっかりと理解することから始めましょう。事業所にとってとても役に立ちこれからも働き続けて欲しい存在が「人財」と呼ばれます。そして事業所にいるだけで替えがいくらでも聞くような存在は「人在」となります。一番面倒なのが組織のモチベーションを下げてしまうような「人罪」といった、3つの人材があります。もともと「人財」であることは稀なので、「人在」と「人罪」を、これからも働き続けて欲しい役に立つ「人財」にしていくことが人材育成です。
人財に変えていく
人在の特徴は、目的意識が薄いマニュアル人間です。そのため何かあった時もマニュアルに存在しないことであれば手を出そうとしません。そして考えて行動していないため気が利かず言われたことしかできません。しかし人財は目的意識がはっきりしているため、何かあった時にも適切に目的に沿うような行動をすることができます。
そのため、人財へと変えていくために大切なことは目的意識を持って働いてもらうことです。何のために働いているのかをよく考えさせるために、誰のために働いているのか、自分はこの仕事を通してどうなっていきたいのかを意識させることが重要なポイントです。